YouTube「瀬織津姫命の物語」シリーズを始めました。


 謎の女神とされる瀬織津姫神は、六月の晦日の大祓で唱えられる、『大祓詞(おおはらえことば)』に載る神様です。この秘され謎とされるセオリツヒメは、伊勢神宮、内宮の天照大神の荒御魂でもあります。

 『大祓詞』では、「佐久那太理におち多岐(たぎつ)、速川の瀬に坐す」とうたわれる水神が、何故、隠される必要に迫られたのか、これが日本の古代史解明の最重要点となります。
 本来は男女の夫婦神で祭られていた陰陽の日神と水神が、内宮、外宮で離れ離れに祭られているのが、現代まで続く古代史の混迷に繋がります。通常に考えれば、陽は男性神、陰は女性神となり、これを霊性に置き換えれば、和魂、荒魂となるのでしょう。天上から三輪山や伊勢の神道山に降臨したという天照大神の大元神となる天照神は、一対の神であったとなります。
 伊勢神宮に祭られる天照大神は現在女性といいます。この陰陽の転倒が天照大神の荒魂を隠さねばならなかった原因となるのでしょう。
 元伊勢、籠神社の宮司であった海部穀定氏は、その著書に、現人神としての天照大神は、倭迹々日百襲姫命以降の人物だという意味を記しています。天照大神の荒魂は瀬織津姫命となりますが、倭迹々日百襲姫命は、邪馬台国の女王、卑弥呼ともいわれるのは、周知のことです。その後を継いだ宗女台与(壱与)の一族の姫もまた現人神となって天照大神の霊威を引継いだと人物となるのでしょう。

 理解が容易ではない瀬織津姫神ですが、出来るだけ多くの方に繰り返し観ていただけましたら望外の喜びです。


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